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堀内見聞録

見て、聞いて、咀嚼

「書物と活字と」

デザイン

クリエイティブネットワークセンター大阪という施設で開催された「書物と活字と」という展覧会の講演会に行ってきた。

 

今田欣一さんというタイプフェイスデザイナーをメインゲストとしたお話。

講演の内容は夏目漱石漢詩や土岐哀果という(ローマ字を世に広めようとした人らしい)など、普段触れないような古い書物の筆記の検証などをしながらの解説があり、面白く、興味の幅が広がる内容だった。

 

また、20代の頃作ったと言われるボカッシィという書体の話が印象的。

 

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http://www.net-dtp.com/best%20syotai09.html

 

万線スクリーンという印刷手法をもとにしたフォントだという。

万線スクリーンは、密に並んだ平行線で構成されたスクリーンのことで、線の太さを画像の濃淡に応じて変化させ階調表現方式だ。

本で見た記憶だが、このような表現は80年代頃のデザインで、よく見たことがある。

当時の流行の表現手法であったのだろうか。

しかし当時からしたら、前衛的なことをやっていたのでは!?と思わせるが

20代の頃の話ですけどね、とはにかむ今田氏はとても謙虚で、フォントに対しての素直な興味が尽きない様子がとても好印象であった。

 

私が体験した流行フォントは、10年前くらい(2006年くらい?)丸ミンだろうか。

駅構内のポスターはだいたい丸ミンで構成されていて、明朝に丸を組み合わせて、明朝系の品格を保ちながら、明るいポップな印象も感じさせることができるのは大した発見だなと思っていた。

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https://www.amazon.co.jp/%E6%96%87%E5%AD%97%E6%9C%AC-%E7%89%87%E5%B2%A1-%E6%9C%97/dp/4416606079/ref=cm_lmf_img_11

 

5、6年前の話だが、この本でも、丸ミンの発見について書いてあった。確か面白かったはず。

 

あとは、最近ではすずむしが流行っているように思える。ただ、これの使い方に対しては世に出てる広告表現で上手に使ったなと思わせるものは少ない。新しく出たフォントだから使いたい気持ちが分かるが、何でもかんでも使ったら言いわけじゃないぞ。と申したい。

 

フォントの著作権問題で、裁判沙汰になった話もあったり、

その時代、現場で制作してきた人にしかできない話も聞けて大変充実した。

 

デザイン、文字の世界はまだまだ知らぬことだらけ、無知であることを恥じつつ奥が深い世界だなと興味が尽きない。

文字を使いデザインをする身として、もっと勉強を積み重ねばと思ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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